エッジのおと

フィギュアスケートの魅力のひとつに
エッジの音があると思うんですよね。
エッジの音はしない方がいい…という話も聞いたことがあるんですが、
単純な観客として、氷を削るエッジの音って魅力的に聞こえることがあります。

一番最初にエッジの音を意識したのは、
キムヨナの『007』。
007のテーマが印象的なストレートラインステップの前に
音楽が少し静かになるんですが、
静かな中にシャシャシャシャっていうシットスピンの音が響いて、
「これからなにかが始まる！」という期待感がいっぱいになるんですよね。
そしてエッジの音で、ファンになってしまったのは、
デュハメル＆ラドフォードさんのペア。
2016年シーズンのプログラムだと思うんですけど、
サイドバイサイドのトリプルルッツのズジャっていう踏み切り音と
音楽の盛り上がりがシンクロして「これわ！！」と、
一気に心を鷲掴みにされてしまいました。
パトリック・チャンの『エレジー』なんかは、
ステップのエッジの音を聴かせるっていうプログラムでしたよね。
ほんっとうにうっとりさせてもらいました。
メンショフさんにも、ところどころ無音になるプログラムがあって、
無音部分にジャンプの着氷音がはまるともう「うぉぉう！」ですよ（笑）。


モデルはなんの脈絡もなくレイジーさん。
この服はかわいいんですけど、
着せるのがおそろしくたいへんです。